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「何者」。何者にもなれていない者のつぶやき。

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朝井リョウの「何者」を読んだ。

刺激的な内容だったので、それを元に感じたことを書きたくなった。

(ネタバレしてる部分もあるかも知れないので、その辺はご容赦願いたい)

 

この作品は、現代の就活生、というかSNSを使う人たちの表裏を上手く書いた内容だったと思う。

就活やSNSというものを通して、自分ではない何者かになろうとする登場人物達にはとても共感出来るし、多くの人が当てはまる要素を持っているんではないだろうか。

まるで何人もの、何種類もの自分が登場人物になっているような感じ笑

 

記憶に残る言葉(ネタバレ防止のため、ニュアンスで書くけど)は、

・就活の辛さは、たいしたもののない自分をたいしたものであるように見せること

・就職して会社の肩書きをもらったところで、自分は何者にもなれない

・10%、20%の完成度でも、表現しない事には誰も見てくれないってこと

・格好わるくてもがむしゃらにやるしか理想の自分に近づく方法はない

とかだろうか。

 

 

私もこの本の登場人物のようにSNSやこのブログでも意識高い系()の発言は多々している。

痛いと分かりながらも、そうすることによって自分ではない何者かになりたがっているのだろうと、改めて感じさせられた。

自分が未熟なことを認めきれずに、自身の劣っている部分を出来るだけ隠したくて、将来の理想像に全く近づけていないこと、色々やってみてるけど実は薄っぺらい人間だってこと、そんな色んな負の思考を意識高い発言によって覆い隠そうとしているんだと。

 

自身の就活を考えても、未熟さ、弱さを受け止めきれず、自分を語ろうとするから変な事になるんだろうな。

そして現状の就活というシステムに否定的なのは、否定する事で大多数とは自分は違うんだ、特別な感性を持っている側の人間なんだってことアピールしてるんだと思う。

 

「俺は他の大学生とは違う!こんなにも色々なことをやってきた。考えてきた。だから自分は特別な人間だ、他の奴よりも価値がある」って。

 

ホンマ、めっちゃちっさい奴やなって泣けてくる。

 

泣けてくるけど、虚勢はってやってくしかないって面もある。

そうしないと何かが壊れてしまうのかもしれない。

 今まで形成してきた自分の中の何かが。

多分壊れてしまっても本当は問題がなくて、むしろ一度ぶっ壊れてくれた方がいいんじゃないかって思ったりもするんだけども。

 

自分が抱く理想像に近づくために、価値があるであろう本物になりたくて。

でも、今の自分は全然そうはなれてなくて、むしろ周りより劣ってる、ダメなんじゃないかって気付いてしまって。

理想と現実の乖離がどんどん進んでいくにつれて、意識高い自分を見せるしかなくなっていってしまった。

今までの自分って、そういうものだったのかも知れない。

 

いや、全てがそうやったとは思いたくないけど。

 どんな自分であっても、それが不十分な状態であっても、なんとか形にして、表現する事でしか、人に評価してもらうことは出来ないのだから。

考えているだけ、自身の中に抱いているだけじゃ、一生評価なんてしてもらえない。

悪い評価だろうと良い評価だろうと、してもらおうとすれば一度自分の外に出さないといけない。

だから、今後も自分を表現し続けるし、それに意見してくれる人の言葉ってのは大事にして参考にしたいと思う。

 

 

いつも通り、バラバラな内容になってしまって、どうオチをつければいいか分からなくなってしまったのだけども…笑

何者でもない、自分になるために、リアルでもネットでも、格好わるくてもがむしゃらに自分を表現していくしかないのかもしれないな。